どーも、つねです!
今回は、データセンター運用業務の中で学んだCFD解析について、解説します。データセンター内はサーバーが出す熱を冷却するために多くの空調機が設置されています。その空調機の能力はどのくらい必要なのか、何台必要なのか、どこに配置するのか、風圧はどの程度必要なのか。単純な入りと出の熱計算だけでは、設計できません。この設計がうまくいっていないと、サーバーがオーバーヒートし、能力低下や故障につながります。
そのため、設計時CFD解析をすることで、ブラックボックスだった熱の流れや分布を明らかにするのです。
CFDとは?
Computational Fluid Dynamicsの略です。直訳すると計算流体力学です。目的は、空調の設計時に室内の温度を保つにはどの程度のスペックの空調機が何台必要なのかを検討する際に用いられます。
CFDに必要なパラメーター
機械室の3D情報
ケーブルの敷設情報
アイルキャッピングの情報
ラックの配置
ラックの熱負荷
空調機のスペック
空調機の台数、配置
CFDでわかること
機械室内の熱分布
ラックの最高給気温度
CFDを元に判断すること
データセンターではSLA(Service Level Agreement)と呼ばれる、温度を何度の範囲で保つという契約があります。このSLAの範囲に収めるため、空調機の台数を増やしたり、スペックを上げたりします。また点検や設備更改のことも考え、予備機として2台程度止まってもSLAの範囲を保つよう設計します。
以上、CFDについてでした。
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