【電気設備wiki】ZCT・ZPD・EVT地絡検出方法の違い

【電気設備wiki】ZCT・ZPD・EVT地絡検出方法三選電気設備wiki
【電気設備wiki】ZCT・ZPD・EVT地絡検出方法三選

どーも、つね(@output21599994)です。

今回は地絡事故を検出方法について紹介します!

地絡は感電事故につながる危険な現象です。

そのため、地絡を検出するための装置を押さえておきましょう。

ポイント

接地系では地絡電流をZCTで検出できますが、非接地系では地絡電流の検出が難しいため、電圧で地絡事故を検出します。接地抵抗が大きいほど地絡電流は小さくなります。非接地系統では対地との静電容量によって地絡電流が決まります。

零相変流器 ZCT

ZCT:Zero Phase Current Transformer
系統:接地系
構成:三相をCTで一括で測定する。
原理:通常は行った電流と還ってくる電流が同じなのでCTは0A
   地絡が発生すると、違うルートで電流が流れ行きと還りで違う電流値になり、

   CTで電流を検出する。

零相変圧器 ZPD


ZPD:Zero Phase Potential Device
系統:非接地系
構成:三相に並列でコンデンサー(C)をつなげ、

   その出力にさらにコンデンサー(C0)をつなげ、接地する。
   C0の電圧値をVTで検出する。   
原理:非接地系では、地絡電流が小さく、ZCT等地絡電流による検出が難しい。
   そこで、地絡時の零相電圧の変化で地絡を検出する
   その零相電圧を測定するための装置

地絡方向継電器を動作させるための零相電圧を作りだします。

接地変圧器 EVT


EVT:Earthed Voltage Transfomer(GPT:Grounding Potential Transformerと呼ばれていた)
系統:非接地系
構成:一次側はスター結線で中性点接地、二次側は開放デルタ結線
原理:地絡発生時に、二次側の開放デルタ端に電圧が発生し、これを継電器で検知する

ブロークンデルタとか、オープンデルタとか呼ばれます。

EVTはVTの一種なので、絶縁抵抗測定する場合は、回路から開放しないといけません。

ヒューズを取り外す、もしくはEVTを引きぬいてから測定しましょう。

以上、【電気設備wiki】ZCT・ZPD・EVT地絡検出方法三選でした!



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